プロボウラー亀井勝江のブログ

(公社)日本プロボウリング協会公認プロボウラー14期生・亀井勝江のブログです

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ノーコン 亀井

どうにも、不調。
10月ケーゲル社のヘッドコーチ、デル・ウオーレン氏が来日するとの情報が入った。
今回は、ABS所属の男女プロのみ、レッスンをするという。
アメリカにあるケーゲル社のトレーニングセンターまで、デル氏を追っかけて教えを請
いに行ってもなかなか成果が出ない亀井を、ABSの偉い人が思い出してくれて、ユニホームにABSという看板を背負ったプロたち7人の中へ、ノー看板の私を混ぜてくれたのだ。
デルコーチも、同行のもう一人のステファンコーチも覚えていてくれたのもうれしかったけれど、「“カメイサーン、ものすごく良くなってるねえ”とコーチ2人が言ってるよ」と通訳のロバート・リープロから聞いたとき、ほんとうれしかった。
この日、コンピューターで分析が出来る「C・A・T・S」のデータですごい数値が出た。但し、スコアに結びつかないだろうなというデータも出ていて、情けないけど、納得。
リリースポイントでのスピード、最終のスピードも良い。リリース直後の回転数も悪くない。ただスパットとブレークポイントでの投球幅のばらつきが多いのだ。
要するに、自嘲気味に「ノーコン」と言っていたことが数値に出ていた。
デル氏からの指摘は、「頭の下にボールを。投げたいラインに、そのまま最後まで・・・」。
セミナーでも、「ビリヤードも同じでしょう?とにかく体の中心でスイング」をと言われて、映画でのかっこシーンを思い浮かべた。確かに。これがなかなか出来ないのだ。
今年もプロ協会認定インストラクターの資格取得の講習会とテストを実施した。
その基礎知識資料の中に、「従来の投法」と併記して「近代投法」の記述がでてくる。
その中のひとつに、「体幹軸(体の中心)とスイング軸が一致する事」だと作成者の11期生佐藤二六プロが書いている。
恐らく、私の「ノーコン」の原因は、「体幹軸とスイング軸が平行」という「従来の投法」とがない交ぜになっているかもとデジカメコーチは言う。
「近代投法」って初めて聞きますがその言葉の出所は?と。「僕の造語です」と楽しそうだった。この基礎知識資料は全国で使用されるから、もう全国区ですね。
言葉としては新しい造語でも、現実は、回転数が多くてスピードがあるボウラーはプロであれアマであれ、まずこの投法になっている。そうならざるを得ないから。
「従来の投法」ではない「近代投法」のボウリングをしたい、とアメリカまで行ったのだ。
少し理解し始めたところだから、「ノーコン」でも良い。今からよ。


2007年11月号