プロボウラー亀井勝江のブログ

(公社)日本プロボウリング協会公認プロボウラー14期生・亀井勝江のブログです

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ハムレット様の言葉よりも・・・・

明日、大阪での「ラウンドワン カップ レディス 2007 プロアマオープントー-ナメント」に出発する。
今年後期の出場順位を決める順位決定戦が悪かったので、公式戦への出場はほぼ絶望的な中、ようやく・・・。
(財)日本体育協会セミナーでスポーツ心理学を7時間受講した。興味があったので、その講師である徳永幹雄第一福祉大学教授の著書「ベストプレイへのメンタルトレーニング」を買った。
公式戦に出られないので、時間はある。
テストをした。
まず、自分自身の心理的競技能力を診断するテストがある。
あぁなんて事、「精神の安定・集中」の数値が低いのだ。その中で特に「自己コントロール」が著しく低い。たしかに、私のプレイを見ていたTVのスポーツ担当から「尼寺へ行け」ならぬ「禅寺へ行け」といわれた事はある。さすがにテストは賢い。けれど、正直、安定感、集中感て、どのあたりを言うのか良くわからなかった。そんなに安定感がないのかな。集中力も見えないのかな。
このところ、いろいろややこしいことが多い事もあってか練習していても、気持ちがザワザワする。
試合中、クソっと口ばしることもあるし、ボールラックを蹴飛ばしたい時もある。ギャラリーの声や周りの選手の声、遠く離れた選手の目線さえ気になるときがある。ボールを持って投球に入ったら何にも感情が出ないことだろうか。テストの翌日の練習でやってみた。
怒るなよ。笑うなよ。心に波をおこすなよ。と。投球だけが見えたのだ。これ?
これもしかして、これが「平常心」という言葉?プロ協会が毎年発行する「メディアガイド」で全プロボウラーのプロフィールを紹介している。その中で、各自の「座右の銘」欄がある。一番多いと思われるのが、「平常心」。ありきたりの言葉だよ、と思っていたけれど・・・・。
この本は、診断をした上でその強化法を紹介してある。ただ、「メンタルトレーニングをしたからといって試合で勝ったり、練習で出来ない事が試合でできるようにはならない。練習で出来ない事が試合で出来るような超能力を指導する力はありません。」とまえがきに書いてあった。小柄な飄々とした教授を思い出して笑ってしまった。
これは実力発揮のトレーニングという事。心理的競技能力テストで落ち込まず、メンタル面は何歳になっても伸びるという教授の言葉に奮起して、メンタルトレーニングにじっくり取り組む。


追記
トーナメントから、すぐ帰りました。選抜が完璧に悪かったので。
心理テストの結果が「もろ」に“あたり”ました。
いろんな型のアプローチへの対策を考える事と、メンタルトレーニングを強化します。


2007年10月号