プロボウラー亀井勝江のブログ

(公社)日本プロボウリング協会公認プロボウラー14期生・亀井勝江のブログです

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スペア スペア・・・・

西城正明という男子プロがいる。矢島純一プロの41勝に次ぐ優勝回数35回のタイトルホルダー。最近、トーナメントに出てこられないので、緻密で華麗な投球を見る事が出来ないけれど、ずいぶん前の[全日本ミックスダブルストーナメント]の折に、話をする機会があって、スペアミスがないプロで有名だったから、その練習方法を聞いた。トーナメントは当然ながら、プロチャレンジなどの仕事のスペアのミス、練習時のスペアのミスまで、すべて、記録するとのことで、仰天したことがある。
レーンの板目を4分割して投球精度の練習をするというプロとは聞いていたけれど、
そのスペアのミス率は、うろ覚えながら、0、・・・パーセントの範疇で、この数字にも感嘆したことを覚えている。
このような練習姿勢であれば、先日終わった「広島オープントーナメント」での9ピン不足の予選落ちはなかった。
予選8ゲームで10番ピンではなく、7番ピンを3回もミスったから、悔しいよりも恥ずかしい。
スペアの攻略方法は、このコラム2005.12月号「数学のボウリング」に書いているように、3:1:2理論をベースにするけれど、その方法はいろいろある。さらにスペア専用のボールを使用すると、もっと多彩になる。
終わった後、「7番ピンて、意外に難しいのよ」と大先輩に慰められた。叱責だったかも。
1投目のボールで、ターゲットを変えず、スタンスポジションを替えてとる方法。
ターゲットを変えて、スタンスポジションを替えない方法。
スペア専用ボールで、板目に平行にとるか、板目にクロスするという方法。
これらは、レーンのオイル状況を見ながらの判断になる。
「広島オープントーナメント」では、7番ピンを板目に平行の取り方をしたら、微調整をしても、ピンに触りもせず、まっすぐ行ってしまった。3回も。
「今日のレーンは、クロスで攻めるところよね」と、先輩に指摘された。
とにかく、西城プロのように、「ほとんどミスなし」になるように、多彩な方法の練習をすれば、このところ、ストライクは続くようになったのだから、賞金ラインへの進出も可能だぞ。 翌日、練習をした。
スペア専用のボールで、クロスラインを使ってみる。3:1:2理論がベースで計算しての方法で、7番ピンのミス率は0%だった。
いける、いける! 
2006年12月号