プロボウラー亀井勝江のブログ

(公社)日本プロボウリング協会公認プロボウラー14期生・亀井勝江のブログです

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ダボハゼ亀井が久々に食いついたもの

先だって、ひょんなことから、新潟大学大学院の免疫学安保徹教授の本を読んだ。
「“疲れない体”をつくる免疫力」「40歳からの免疫力がつく生き方」という単行本。
5分でも時間が空いたらひと仕事出来ると思い、1日が28時間あれば良いのにと思う毎日で、寝るのは2時過ぎ。それでも“ごみ捨て”があるから7時には起きる。ボウリングの練習はしっかりしたいと、投げる以外の仕事で1日が終わるのであれば深夜でも投げる。疲れたらパタンと倒れこむように寝て、それで何とかなった生活パターンだった。ところが最近、体のあちこちが故障し始めた。「ちょっとすみません。水がないとしゃべれないので」と途中で話をさえぎってペットボトルを取るという、何ともつらいことになったのだ。これがストレスが原因か?といわれるドライマウス。これだけなら、おしゃべり亀井が少し無口になるだけなので良いけれど、唾液が少ないということは、食物が食べづらい、すぐ虫歯になってしまうというややこしいことになったのだ。それでも、この“がむしゃら”という生き方が亀井にとって普通だったから疲れは感じなかった。
毎日の練習をサボった翌日、思いがけなく良いボウリングが出来たので、休んでも良いかもと強引に休息をとろうと頭の中を切り替え、練習メニューを変えた矢先、この本と出合った。「疲れない」ってどういう意味だろう?と思うほどのおかしさ。安保教授曰く「体は間違いを犯さない。だけど、我々は、間違った生き方を選ぶ」と。
非常に優しく書いてあっても、じっくりと読まないと亀井の錆びた頭では、難しかった。
人間の体を免疫学で分析するというような感じ。
気質と関係しているのは自律神経で、その観点から分類するとそれぞれ交感神経優位人間、副交感神経優位人間がいる。この2つの神経がシーソーのようにバランスよく活動すると健康だと。バランスが崩れるとストレスになると。40歳くらいになると、本当に大まかな解釈ながら、この優位が交代したシーソーバランスになってくるという。「年甲斐もなく」という言葉は好きでないけれど、ある面では合っているかもです。この本を読み進めると亀井は、40歳代でプロボウラーになったということ、生活パターンの異常にも気がつかない“がむしゃら”さなど、この分析からは亀井自身交換神経優位人間そのものだと、とうとう笑ってしまった。間違った生き方だったのかな。そうではないと思いたい。“がむしゃら”さは良い。上手く副交感神経優位に移してシーソーのバランスが取れたら良いらしい。「生きることとはストレスと共にあり、喜びもストレスがあるから」と。
この移し方の指南がある。笑うこと。体温。耳が痛いけど早寝早起き。亀井の場合、ストレスを認める事が出来る事。そのストレスに喜びがあればなお副交感神経優位に移しやすい。まず練習の成果を喜べるときがその時。快癒だ!
副交感神経優位人間の場合は、対処が違ってくる。疲れや体調に心当たりがある人、一読を。

                      「“疲れない体”をつくる免役力」   (株)三笠書房
                        「40歳からの免疫力がつく生き方」 (株)静山社


2012年6月号