プロボウラー亀井勝江のブログ

(公社)日本プロボウリング協会公認プロボウラー14期生・亀井勝江のブログです

MENU

人生・生き方を変えたいコトバ

朝日新聞に、「“事実などない。認識だけだ”勝間和代氏の人生を変えるコトバ」というコラムがあった。経済評論家である女史が米書を翻訳した著書「史上最強の人生戦略マニュアル」の中にある言葉だそうで、当の勝間氏が30歳の頃に人生の考え方を変えたきっかけになったという。きら星のような経歴の持ち主と比べるのはおこがましいけれど、800字余りしかないそのコラムは、心にひびいた。
 女史の思惑とは違っているかもしれないけれど、「世の中には、絶対的な真実がある。それを信じて守っていれば自然と自分にとっても良いことが起きる。だから、自分の言動が他人にどうとられるかなど気にせず正しい事を淡々と行っていけばよいのだと信じていた。」まるで、私のようだ。後に続く文章も。
 一時的に誤解があっても不断の努力があれば必ず解決すると私も思っていた。ところが、かえって反感を買ったり裏切られたり。つらいと思っても、それでもいつかはと、努力をしていた。理不尽と思いながらも、私自身の努力不足かもと思った。最近は自分を責める事が多くなって、疲れたなぁと思っていたときのこのコラム。
「努力をしても必ず結果が出るという保障もないし、かならずこうなるという事実もない。あるのは、それぞれの立場からどう解釈するかということだ。」
「ほんの少しだけ、自分を客観的に見る癖をつける。それだけで、視界が開けてくると、そのコツが“事実などない。認識だけだ”いう言葉だ」と勝間氏。
 ま、良いか。理不尽でも努力の空回りでも、良いんじゃない、人もいろいろだしねと、思えたら良いのだ。「疲れた」と言葉に出せたんだから、少し変われそう。きっと変わるかな。
禅問答のような、今月のコラム。実は滅入る事がますます増えてきた矢先だったもので。
3月受験した、財団法人日本体育協会公認のコーチ資格検定試験の合格通知がきた。
受験勉強が大変だったので、この通知に小躍りしたのだけれど、時間が経つとだから何なんだと思えてきて、無理やり、この学習の過程が良かったのだと言い聞かせたばかり。
トーナメントの成績、努力しても、まだ実らない。
広島市から、21年ぶりに女子プロ誕生。トーナメント初出場で初賞金獲得。
中四国地区で一斉にメールで発信された。
うらやましいなぁ。私の初賞金も初戦だった。前夜祭の賞金まで獲得して、「亀井プロ」と名前が呼ばれた時の、会場のどよめきをまだ覚えている。そういえば、プロデビューの年にジャパンオープンの準優勝もあったのに、メールの発信などなかったし、おめでとうもなかったよ。幸せな佐々木知子プロおめでとう。
何も報われないと落ち込むより、この本をしっかり読んでみよう。
勝間氏の人生を変えた年齢の倍になってようやく、生き方を変えたいと思うなんてね、遅いかな。ま、良いか。


2009年5月号