プロボウラー亀井勝江のブログ

(公社)日本プロボウリング協会公認プロボウラー14期生・亀井勝江のブログです

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いつの日かの為に

前回号で練習メニューを変えるとこのコラムに書いた。
その翌週から、プロ協会の仕事、お祝い事など、公私ともに忙しくなってしまって、練習メニューの変更というより、投げる時間がなくなるという週が続いてしまった。
メニューの変更を強制的に実験出来るし丁度良いと思った。甘かった。
1週間に3ゲーム。それまでに続けていた練習の効果か、1ゲーム目おそるおそるながら、スコアは何とかなった。その後が変。体が軽くなってスムーズに動き始めてから問題が出てきたのだ。小さい大会ながら、練習会ではないから、スコアを出したいのに、手、足の動き、体の方向、いろんなことを考えてしまって、1投1投が練習のようになったしまった。
先日の大会の時、スタート前なのに元気がないボウラー氏。「調子が悪いよ」日曜日の午前中の練習が日課と知っていたので「練習ではどうですか?」と聞くと、そのボウラー氏いわく、「プロがあれだけ練習してもスコアが出ないのに、わしらが練習しても・・・。だから、練習はしとらんよ」。そのプロというのはきっと私のことだ。
たしかに、練習をしていても、目だった進歩がないしね。そう言われて返す言葉が出なかった。申し訳ないです。
練習をほぼ毎日していても致命的な欠点は簡単には直せない。それでも、無駄かなと思いながらの練習を続けている。いつかきっと、つかめるとそう願うから。元カープ衣笠祥雄氏は良い選手になるためには良い技術が必要。それは練習からしか生まれない」と。(“あれもこれも”2012.1月号から)ゴルフの杉原輝雄氏は、「得意なものを磨け。人の真似をしないで自分の出来る範囲を徹底的に極めろ」と後輩にアドバイスをしている。(“あれもこれも”2012.2月号から)
やっぱり練習はしなければいけない。さもないと大会中は、攻め方とかボールの選択の集中をしたいのに、投球術の練習をするはめになる。
プロゴルファーの青木功氏が、週刊新潮のコラムの中で、“ゴルフの悩みは尽きない。でもスイングやトレーニングを30代,40代その時々でベストな練習方法を工夫するのが楽しいのだ“と。
ご本人は70代、年相応の筋力や柔軟性を考えてもっと向上したいと。
やっぱり、練習だ。練習メニューをもう一度作り変えよう。
ボウラーのKちゃん様、練習しましょう!
練習メンバーのボウラー氏たちの大会のスコアが良いのは伊達ではないといつも思い知らされている。私たちも、いつの日か芽が出るって。


2012年8月号