プロボウラー亀井勝江のブログ

(公社)日本プロボウリング協会公認プロボウラー14期生・亀井勝江のブログです

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恐れ多くも「ダル様」と「なでしこ様」へ1mmでもお近くへ

公式戦への出場権の順位を決める今年の順位決定戦で、プロボウラー歴最悪の結果になってしまった。6月に終わっているのに、文字にする事が出来るようになるのが今になるくらい落ち込んだ。
先月号に引き続き、トレーナーのお話。
体幹の調子を見ながら、「良くなっているでしょう?」と
「ワンショットは良くなっているのですが・・・・。試合とか、チャレンジでゲームになるとスコアにならなくて」
練習で、「あ、出来た」。帰宅しデジカメからパソコンに移してチェックしても出来ている。「これだ。これをしたかったんだ」と大喜びで、翌日その練習をする。出来ない。ほかからの切り口で試みる、出来る。「この繰り返しなんですよ。とうとうばらばらになったようで・・・。」
「引き出しが沢山出来ているのですよ」「日本ハムダルビッシュの引き出しはもっと多いですよ。」その引き出しを多くする練習をしている、と。そういえば“相手打者が(自分の球に)合いだしたら投球を変える”と書いてあった。それで、今季15試合で13勝。
“眼からうろこ”だった。亀井のなかには、良いショットを生み出すには、ひとつしかないと頑固に思い込んでいたから、その追求だけで、一喜一憂して練習を終えていた。
目線を変えなければ。今まで、取組んでいたことに、ひとつも無駄はなかったと思えてきたから、このトレーナーの指摘はどんなにうれしかったか。
だいたい、溜め込むのが好きで、その上、捨てられないという性癖だから、引き出しにはいっぱい入っている。
カメカッシュは、引き出しに溜め込んだ多種多様なものを、必要なときにすぐ出せるような練習方法に変えます。
世界を制した「なでしこジャパン」をリアルタイムで見ることが出来なかったのは残念で仕方がない。
PK戦前の円陣に笑顔があって、プレーする喜びが全身からあふれていたという記事を見て、2時半まで起きていたのだから、待っていればよかったと悔やまれる。
あの絶対的な緊張感の中、スポーツの原点「プレーする喜び」がなぜ出るのか見たかった。
先だって、ボウリングが楽しくて楽しくてというボウラーを見た。私の中でずっと忘れられていた事を思い出させてもらった矢先だったから。録画を探さなくては。
「ダル様」と「なでしこジャパン様」でカメカッシュはどう変わる?


2011年08月号