プロボウラー亀井勝江のブログ

(公社)日本プロボウリング協会公認プロボウラー14期生・亀井勝江のブログです

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占い 好き ?

占いに一時期凝ったときがある。
未婚の女友達が、深い悩みを抱えていていつも占いに通っていた。占いにもいろいろあるのに、手当たり次第になんでも行っていたような気がする。悩みを聞いているうちに「付いてきてよ」ということになった。自分の悩みがばれるだろうにと心配するのをよそに引っ張って行かれた。そのうちただ付いていくのもと私も占ってもらうことに。何を言われても気にしないからと、机の前に座り名前と生年月日を告げる。
人間、だれにでも気になる事がいくつかはあるもので、その中のひとつをちらりとさわられた。それが良い結果とはいえない方へ。気になってしまったのだ。
それからは、告げられた不安材料を消したいばかりに、その女友達と連れ立っていろんな占いをはしごする事にあいなった。
そういえば、高額の壷を買わされたという事件もあった。こちらは、占いではなく、宗教だったと思う。ご先祖様云々で不安材料を出されそれで不幸なのだと。壷を買えば、それが、解消されますといって被害者が多く出たという事だった。
先日、東京での会議の帰り、先輩にボウリングを見てもらった。その先輩は私がめざしている方向のボウリング理論を持っている方で、開口一番は「変わったわね。良くなっているよ」だった。今の私には欠点がある。なかなか改良出来ない。だからそのポイントが欲しかったのだ。この言葉のあと、持参のデジカメ記録を見ながらの指摘と今後の方向の指針はうれしくて、わくわくしながら、新幹線に乗った。
もし、これが、私が出合った占いのように、「ぜんぜんだめよ。なにしてたの?」だったらどうなっただろう。
きっと、つぶれる。それまで培った事が「0」になるおそれがある。
欠点を指摘するのはたやすい。それがどこから発生したものか伝えて、次ぎにつなげてあげないとそれまでの努力がパーになる。そんな例をたくさん見てきた。
ただ、けなし続けたほうが、良い答えが欲しくて通い続けた占いのように、褒めてもらうまで付いてゆく、付いてこさせる、異性であれば、「あなたなしではぁ♪」の演歌の世界に入り込ませることが出来るのかも。
私たちの占い通いは、お金もかかるし、おどろおどろした演出に違和感を感じたころ、飽いてしまってとっくにやめた。
飽きがくるまで待つより、欠点ではなく、良いところ長所を指摘する人を探した方が早い。私なぞ占いで懲りたから、いつも居てほしいけど。


2009年7月号