プロボウラー亀井勝江のブログ

(公社)日本プロボウリング協会公認プロボウラー14期生・亀井勝江のブログです

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アベレージアップという事

アメリカンボウリングコングレス(ABC)研究所が出した統計がある。
アベレージ200以上のボウラーは、1ゲームに平均5~7個のストライクを出し4~6回はスペアを残す。そのスペアカバー率は85%。
アベレージ170くらいのボウラーは、1ゲームに3~4個のストライクを出し、6~8個はスペアを残す。そのスペアのカバー率は65%。まぁ、大雑把に言えば、200アベになりたかったら、1ゲームの中で半分の5個以上はストライクが欲しい。そして、あと残りのフレームのスペアを取りこぼしがないようになれば、アベ200アップになるということなのだ。
これをもっと細かい数値のアベレージの解析がある。
149アベ以下の場合、ストライク数が2個で、スペア数1・9個、オープンフレームは4・7個。などアベ毎に数値が並べてある。
“亀井勝江のステップアップレッスン”では、投球術の基本的なところが出来てきたら、「ストライクの数を書いてくださいね」と用紙を渡します。ゲームをしたときもストライク数をチェックします。
つながらなくても、とりあえず、ストライクの数。
140以下のボウラーのスペアは2個以下だから、1個でも増えるとアベは上がる。
だから、ストライク数を増やして、投球方が固まってきたら、2~3個のスペア数はすぐ増える。
これは、初級ボウラーへの亀井のレッスン方法のひとつ。
リネア24では、ゲームをするとスコアシートをもらえる。このシートの下方に「スコアの分析」という欄があるので、自分自身のデータとして残したらきっとおもしろい。
アベアップには、ストライク数を増やす方が良いのか、スペア数を増やすのが良いのかは、ボウラーによってそれぞれ違うのが判る。ストライク数を増やす必要がある人は、強いショットの練習だろうし、スペア数を増やす必要がある人は正確なショットの練習重視になる。
その後、増えたストライクを続けなければならない。2個(ダブル)までは、すぐつなげるようになる。もっとつなげたかったら、レーンへのアジャスティング、レーン状況、その変化へのボールの選択、と、まぁあるのです。
苦しいですか?苦しいと思うと人へ。大丈夫ですよ。きっとこれが快感になる日が来ます。   少し良くなってきた苦しんでいる亀井より

ABCは2005年にUSBC(ユナイテッド・ステイツ・アメリカン・コングレス)に組織変更しました。この資料は2005年以前のものです。
     参考資料   PBAメンバー&ボールデザイナー 相田能孝氏所有教材


2013年7月号