プロボウラー亀井勝江のブログ

(公社)日本プロボウリング協会公認プロボウラー14期生・亀井勝江のブログです

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松山英樹 と ルール

男子ゴルフ全英オープンの中継を見た。
その前の全米オープンはなんとなくやりづらそうで、それでも、パーで我慢しながら、10位というすごい成績だったから、全英オープン松山英樹を見たいと中継を見た。
ボギー、バーディー、イーグルとかのゴルフ用語がようやくわかり始めてスコアボードのパーの横線の連続は「スペア」の連続に見えて「我慢なんだ」と、ついボウリングのゲーム展開に置き変えてしまう。こんなメジャーな大会だと、1打差に10人くらいいるから1個のバーディーでごぼう抜き状態になる。
全英オープン松山英樹は、初日から、全米オープンでの様子と違って、堂々としていた。3日目、バーディーが続いて4位まで上がり、トップまでいくかもと思っていた矢先の17番で警告を受け、1罰打のペナルティーになったのだ。スロープレーだという。中継を見続けていて、松山がスローとは思えなかったけど。
その警告の後、ブッシュ?(背の高い草むら)へ2回続けて打ち込むという、素人の亀井でも判るくらいの動揺振りで結局11位。同組のワグナーの抗議と本人のこわばった表情も見ていたので、翌日の最終日はどうなるだろうと、中継を見た。いつものきっちりした目つきの堂々とした松山が居た。スコアを1つ伸ばして5人抜きの6位。メジャー大会2戦連続トップ10入りとは。あのブッシュ入り2打と1罰打がなければ、トップ争いの中に居たのにと思ったのは私だけではないはず。それにつけても、メディアも注目していたあのペナルティー騒動を乗り越えて巻き返した松山はすごすぎる。
21歳!
このスロープレイの禁止の規定は、ボウリングにもある。JBCは130条「スローボウリングの禁止」“前の競技者のボールがボールラックから戻ったときから、30秒以内に投球しなければならない”とある。ただこの条項は今のところ、指導要綱ではあるけれど、罰則はある。JPBAも使用する日本ボウリングルール(NBR)には、22条「遅延行為の禁止」“6フレーム以上の遅延が起きたとき”。罰則もある。
実を申せば、スローボウリングといわれると耳が痛いけれど、亀井はアドレスが長い。トップ10に入ってるかな。「立って何を考えてるんだ?」と言われても足が出ないのだ。アプローチに立つのは早いのに。イップス病?
最近は、タイミングの悩みが少し軽くなったので、ちょっと早いです。もし、松山のように、大会中、警告を受け、その後ずっと監視されたらどうなるだろう。
もしかしたら、早く動き始めようと思って、何も考えられずパーッと投げにゆきガタガタになるか、それとも未経験のリズムになって、良い方向へ行くか。どっちかな。
 
*  アドレス : アプローチに立ってボールを構え歩き始めるまでの総称
*  リネア24にも、LBR(リネア24・ボウリング・ルール)があります。NBRルールをベースにしたローカルルールで、リネア24では、こちらが優先です。


2013年8月号