プロボウラー亀井勝江のブログ

(公社)日本プロボウリング協会公認プロボウラー14期生・亀井勝江のブログです

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謹賀新年 午の年 で 競馬

以前通っていたトレーニングジムには、プロの競輪選手が多かった。その縁で競輪場に雄姿を見に行ったついでに、太ももの大きさと、乗車中の頭が低いとそれだけの選択基準で500円くらい買って、5000円ほど儲かった。
競馬となると、何を目安に買えばよいのか皆目わからない。競輪も競馬も膨大なデータを駆使し推理して買うものらしい。それに、馬だけでなく、騎手との関係もあるという。あまりにも難しいので、その後車券も馬券も買っていない。
その馬券買の気になる材料のひとつとして、競馬のサラブレッドは非常にデリケートだと、書いてあるのを見つけた。
新人戦らしいレースで、そのサラブレッドはトップを走っていて、自分の影におびえて2回もジャンプをしたという。騎手は影が見えるトップからあえて2番手に下がったけれど、結果は2番手どころか10着だった。
もうひとつのサラブレッド。レースが近付くとそれを察してカイバが実にならず、体重が減ってしまうとあった。ただ、レース慣れして、図太さが出てきたら充分勝てる馬なのだそうだ。
牝馬杯」、失礼しました。女子プロのトーナメントでもありそうな話ではある。
最近の女子プロの上位者たちの体格はすばらしい。カイバが実になっている。
プロデビューした頃、投げるのが怖くて競馬の馬がしている耳あてをして投げたいと本気で思った事がある。
大会でスタートのずーっと前から、萎縮していたのだろう。2期生の高鳥澄枝プロから「私は、試合の前に“燃えろ!燃えろ!”と言っているのよ」と声をかけられた。プロボウラーを目指すキッカケになった、岡山の水島国際ボウリング会館の出身で、後輩になる亀井への気使いだったと思う。それから、その言葉はいつも心にある。
サラブレッドではなくても、駄馬でもデリケートで初々しい時期があるのです。
でも亀井は食べ過ぎて集中力がなくなった事はあっても、食が細くなることはない。燃え過ぎて空回りもある。やっぱり駄馬か。
この「亀井勝江のボウリング・あれもこれも」の第1稿は、2004年の2月号で、「あれもこれもハルウララ」と題して書いている。
なかなか勝てない牝馬で、勝てないことで注目され話題になったある種のスター馬だった。今どうしているだろう。そのハルウララ武豊騎手が乗ることになり、“とうとう勝つか”と言う記事に、ハルウララと重ねていた亀井は、「まだ勝たないでよ」と微妙な心情だった。あれから10年経つ。まだもがいている。やっぱり駄馬?でも駄馬は、もっと図太くなっていつか名馬になるかも。夢に向かってGO!だ。
皆様の新年の夢がかなえられますよう、心から祈っています。


2014年1月号